【私的昭和名曲撰】第11回「百万本のバラ」~加藤登紀子

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 またバラの季節になった。「花の女王」と言われるバラは、その華やかな印象から西洋から入って来たと思われがちだが、日本はバラの原産国である。古くは茨(イバラ)と呼ばれ、万葉集にも詠まれている。
 さて、バラにまつわる名曲は数々ある。日本のフォークソングの原点と言われるマイク真木の「バラが咲いた」、松田聖子の「野ばらのエチュード」など、枚挙にいとまはないが、ロシア原曲の「百万本のバラ」はそのなかでも第一級の名曲である。
 ロシア原曲と言ったが、この曲にはさらに原曲があり、もともとは後に独立を果たすラトビア共和国で生まれたもの。内容も恋の歌ではなく、祖国の悲劇を歌ったものであったらしい。その後ロシア人歌手アーラ・プガチョワのロシア語版が旧ソ連邦で大ヒット、日本ではこのロシア語版も元に、加藤登紀子のカバーで大ヒットを飛ばした。

   
加藤登紀子 / 百万本のバラ 投稿者 jrapaka3

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 加藤登紀子以外にも多くの歌手がカバーしていたが、加藤版が一番と信じて疑わなかった。しかし、今回その認識が一変した。1988年発売の久保田早紀(久米小百合)版である。「異邦人」の大ヒットで、堀江淳と並ぶ女性歌手の一発屋としてその名が知られている久保田早紀は、1985年、結婚、引退。しかしその3年後、久米小百合名義で「百万本のバラ」をリリース、その歌唱力は健在であった。訳詞は映画監督の松山善三。ロシア語原曲に当たっていないので、何とも言えないが、シンガーソングライターでもある加藤登紀子が作詞家としての才能を発揮したのに比べ、より原曲に近いのではあるまいか。
 特質すべきは、やはり久保田早紀の歌唱力と声質。何と爽やかに心に染み入りことか。

   

 日本ではこの曲をシャンソンとして歌うのが多いようだ。その代表はクミコ。しかしこの曲をシャンソン風に唄うのは無理があるのではないか。曲の後半で激情がほとばしるその唄い方は、この曲にはそぐわない。

   

 なお、女優側の立場からという、アーサーソングも存在する。歌手は町田真理子さんというシャンソン歌手。この歌では、絵描きの100万本のバラは小さな大量の絵。しかも女優と一夜限りの一発を決めちまったらしい。何ともはや.....

   




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